PM手法/資料編

ホームページ制作やシステム開発の納品前の最後の一歩「納品図書」12選

    ホームページ制作やシステム開発のプロジェクトを進める上で、納品図書は欠かせない重要な要素です。納品図書は、クライアントや利用者にシステムの全貌や利用方法を理解してもらうためのドキュメントです。この記事では、納品図書として特に重要な12種類のドキュメントを紹介し、その内容や作成のポイントについて詳しく解説します。

    1. 要件定義書

    概要

    要件定義書は、プロジェクトの初期段階でクライアントの要求や期待を明確にし、それに基づいてシステムの要件を定義するドキュメントです。要件定義書には、アンダーライン機能要件、非機能要件、業務フロー、ユーザーシナリオなどが含まれます。

    作成のポイント

    • クライアントとの認識の齟齬を防ぐために、詳細かつ具体的に記述します。
    • ユーザー視点でのシナリオや業務フローを明示し、実際の使用場面を想定した内容とします。

    2. 画面仕様書

    概要

    画面仕様書は、ユーザーインターフェース(UI)デザインと機能を詳細に記述したドキュメントです。画面レイアウト、各要素の配置、操作方法などが含まれます。

    作成のポイント

    • 各画面のワイヤーフレームやモックアップを用意し、視覚的にわかりやすくします。
    • ユーザーの操作フローを明確にし、ユーザビリティを考慮した設計を行います。

    3. テーブル設計書

    概要

    テーブル設計書は、データベースのテーブル構造を詳細に記述したドキュメントです。各テーブルのフィールド名、データ型、制約条件などが含まれます。

    作成のポイント

    • 正規化を意識し、冗長性を排除した効率的なデータベース設計を行います。
    • 各フィールドの役割や制約条件を明確に記述します。

    4. ER図

    概要

    ER図(Entity-Relationship Diagram)は、データベースの構造を視覚的に表現した図です。エンティティ(データオブジェクト)とそれらの関係を示します。

    作成のポイント

    • 各エンティティの属性やキー属性を明示し、関係性をわかりやすくします。
    • データベース設計の全体像を把握するために、直感的な図を作成します。

    5. API I/F定義書

    概要

    API I/F定義書は、システム間のインターフェースを定義したドキュメントです。APIのエンドポイント、リクエスト・レスポンスの形式、認証方法などが含まれます。

    作成のポイント

    • エンドポイントごとに詳細な仕様を記述し、利用者が容易に理解できるようにします。
    • セキュリティ要件やエラーハンドリングについても明示します。

    6. インフラ構成図

    概要

    インフラ構成図は、システムのハードウェアおよびソフトウェアの構成を示した図です。サーバー、ネットワーク機器、ストレージなどの配置と接続関係を表します。

    作成のポイント

    • 物理的および論理的な構成を明確にし、システムの全体像を把握しやすくします。
    • 冗長構成やセキュリティ対策も図示し、信頼性を高めます。

    7. 環境構築手順書

    概要

    環境構築手順書は、開発環境や本番環境をセットアップするための手順を詳細に記述したドキュメントです。必要なソフトウェア、設定ファイル、コマンドなどが含まれます。

    作成のポイント

    • 手順を細かく分けて記述し、初心者でも理解できるようにします。
    • トラブルシューティング情報も含め、設定ミスを防ぎます。

    8. テスト仕様書

    概要

    テスト仕様書は、システムの動作確認を行うためのテストケースやテスト手順を記述したドキュメントです。機能テスト、性能テスト、セキュリティテストなどが含まれます。

    作成のポイント

    • テストケースを網羅的に作成し、システム全体の品質を保証します。
    • 期待される結果と実際の結果を比較しやすいフォーマットにします。

    9. バッチ処理一覧

    概要

    バッチ処理一覧は、システム内で定期的に実行されるバッチ処理の一覧を記載したドキュメントです。各バッチ処理の目的、実行タイミング、処理内容などが含まれます。

    作成のポイント

    • 各バッチ処理の依存関係を明示し、実行順序を明確にします。
    • エラーハンドリングの方法も記述し、障害発生時の対応を容易にします。

    10. 性能試験報告書

    概要

    性能試験報告書は、システムの性能を評価するためのテスト結果を記述したドキュメントです。レスポンスタイム、スループット、負荷耐性などの結果が含まれます。

    作成のポイント

    • テスト環境やテスト条件を詳細に記述し、再現性を確保します。
    • パフォーマンス向上のための改善提案も含めると良いです。

    11. 脆弱性診断報告書

    概要

    脆弱性診断報告書は、システムのセキュリティを評価するための診断結果を記述したドキュメントです。検出された脆弱性、リスク評価、修正方法などが含まれます。

    作成のポイント

    • 脆弱性ごとに詳細な説明と対策を記述し、理解しやすくします。
    • 修正が必要な項目については、優先度を明示します。

    12. 操作マニュアル

    システム管理者向け

    概要

    システム管理者向けの操作マニュアルは、システムの設定や運用に関する詳細な手順を記述したドキュメントです。システムの初期設定、ユーザー管理、バックアップ手順などが含まれます。

    作成のポイント

    • 管理者が日常的に行う作業を網羅的に記述し、操作ミスを防ぎます。
    • トラブルシューティング情報を含め、迅速な問題解決を支援します。

    サービス利用者向け

    概要

    サービス利用者向けの操作マニュアルは、エンドユーザーがシステムを利用する際の操作方法を記述したドキュメントです。ログイン方法、各機能の利用手順、FAQなどが含まれます。

    作成のポイント

    • シンプルで分かりやすい言葉を使用し、初心者でも理解しやすい内容にします。
    • 画像やスクリーンショットを多用し、視覚的に理解を助けます。

    まとめ

    納品図書は、システムの全貌を明確にし、クライアントや利用者に正確な情報を提供するための重要なドキュメントです。この記事で紹介した各種ドキュメントなど、納品図書を適切に作成し、プロジェクトの成功を支えるための基盤を築きましょう。

    プロジェクトマネージャーとして、これらの納品図書を適切に管理し、クライアントとのコミュニケーションを円滑にすることで、プロジェクトの品質を高めることで、クライアントとの信頼を築くことができます。納品図書の作成と管理に十分な時間とリソースを割くことで、プロジェクトの成功を確実なものにしましょう。

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