セルフマネジメント手法

プレイヤーかマネジメントか、自分の手を動かせなくなる時のためのリスクヘッジを考える

    IT業界で独立する方法は人により様々です。PMやディレクター、SEやPG、営業代行やコンサルティングなど多岐にわたりますが、すべてに共通して「プレイヤーかマネジメントか」という課題があります。

    独立する時は何らかの強みをもって「個人事業主、フリーランスとして独立した方がメリットが多い」と感じて独立したはずですが、経営を続けていくうちに「不安」が頭をよぎることがあると思います。事故や病気などの不可抗力や、このクライアントとの契約が切れたらどうなるか、このエンジニアがいなくなったらどうなるか等々、「事業の継続」に対する漠然とした不安に悩まされる、そんなときの参考になれば幸いです。

    現在の主な強みは何か

    まずはじめに、現在の主な強みを改めて考えてみましょう。ここでは「プレイヤー」「マネジメント」「プレイングマネージャー」の3種類に分類してみました。

    プレイヤー

    IT業界でフリーランスとして独立する人で多いのは、エンジニアやデザイナーといったクリエイターの方々、もしくはSES事業の営業の方々などが浮かびます。クリエイター側だとしても営業側だとしても、共通するのは「自分自身が動くことで報酬を得る」ということが、プレイヤーであると考えます。

    マネジメント

    PMやディレクター 、コンサルティングといったジャンルが主な対象になりますが、広い解釈ではもちろん経営者も含みます。「自分自身が動くことが中心ではなく、客先折衝や要件定義といった整理だけ対応して、実装は周りに動いてもらい、報酬を得る」ということが、マネジメントであると考えます。

    プレイングマネージャー

    この表現がしっくりくる人も多いのではないでしょうか。簡単に言うと「プレイヤー+マネジメント」。クライアントと直接やり取りして要件定義や見積の取りまとめを対応し、外注の工数を確保して要件を伝えてスケジュールを管理し、そのうえで自身も一定の実装やコードレビュー、テスト設計などを補って納品に繋げる、といった動きが「プレイングマネージャー」に該当すると考えます。

    強みを維持出来なくなった時のリスクヘッジ

    上記分類の中で、自分自身がいずれかには当てはまるかと思います。これらに共通してもう一つ課題があります。それは「その事業が手放しでまわるかどうか」という観点での課題です。

    人は誰でも必ず年を取りますし、病気や怪我と隣り合わせです。今日できていることが明日できるということは、誰にも約束されていません。万が一に備えて「自分が強みを維持出来なくなった時のこと」=「自分の手を動かせなくなる時のこと」を考えるのはとても大切です。

    貯金しておく

    まずシンプルに、貯金しておくことはとても重要です。基準として、3ヶ月〜6ヶ月程度の維持費を貯金しておくことで、自身が病気や怪我で一時的に仕事で動けなくなったり、クライアントからの支払いが1ヶ月遅延したり、といった状況に耐えることが出来ます。

    貯金があることで精神的な安定に繋がり、それが事業の安定にも繋がります。まず堅実に貯金する意識を持つようにしましょう。

    外部への委託

    自分の手を動かせなくなった時のことを考えるにあたり、どのようにリスクヘッジするかを考えた際、まず出てくるのが「外部への委託」です。この「外部への委託」を検討するときに、自分で出来ることを外部に委託する」ということから始めるのが、事業主としてのリスクヘッジの第一歩です。

    これは特にプレイヤーを主な強みとしている人にとって重要な課題だと考えますが、「自分で出来ないこと」を委託することはあっても、「自分で出来ること」を委託することは無い、という人は、積極的に意識した方が良いと思います。

    自分で出来ることを委託する

    「自分で出来ること」を委託することから始めた方が良い理由は、「仕事の内容を把握している」という点があります。「自分で出来ること」というのは、納品までの流れを把握しているはずですので、委託先で何かしらの難があった場合に、自分で巻き取ることが可能です。そのため、委託することによるトラブルの不安が低減されます。

    こうして自分で出来ることを外部に委託している間に、自身も他の案件獲得に動くことで、受注拡大にも繋がりますし、自分の手が動かせなくなった時は外注のみで進めるといったリスクヘッジにも繋がります。

    外部に委託する場合、管理する範囲によりますが、委託先からの見積に10%~20%ほど上乗せしてクライアントに提案する、という金額感を基準として考えると良いと思います。この10%~20%が、自分が手を動かさずとも確保できる対象に繋がります。

    自分で出来ないことを委託する

    「自分で出来ないこと」を外部に委託することも、もちろん重要なのですが、「委託する内容に対して、必要な作業の内容や工数がイメージ出来る」ことが、最低限の条件になると考える必要があります。HTMLコーディングを依頼する場合はSEOの観点やアニメーション、開発を依頼する場合は対象言語やフレームワークなど、最低限の理解が無いと、「委託した内容に対してどのような作業が発生するのか」がわかりません

    作業内容がわからないまま委託先から出てきた見積を前提に進めると、基準となる工数の妥当性がわからないため、クライアントから工数に対する指摘があった場合に応対できなくなり、信用の低下に繋がります。

    また、一番の懸念は「委託先の品質が低かった場合」です。自分で出来ることであれば巻き取ることが可能ですが、自分で出来ないことは委託先からの報告を待つしか出来なくなります。うまく進行している案件であれば良いのですが、スケジュールが遅延している状態でクライアントから催促と委託先からの無反応に挟まれると、自分の仕事どころではなくなってしまいます。

    「マネジメント」や「プレイングマネージャー」を主としている人はこの「自分で出来ないこと」を委託してコントロールする術が必須であると考えますが、「プレイヤー」を主としている人はまず、「自分で出来ることを外部に委託する」ことをお勧めします

    投資、不労所得

    投資を検討して不労所得を積み上げることも重要です。「そんなことが出来るならやっているよ」と考える人もいるかもしれませんが、意識することで少しずつでも月々の不労所得を増やすことが、自分の手を動かせなくなった時のことに対する一番の保険となり、月々の資金繰り安定にも繋がります。

    投資といえば株や投資信託、不動産、純金積立、仮想通貨、その他にも様々な投資話があるかと思いますが、場合によっては損失に繋がる可能性もあり、なかなか積極的になれない人もいると思います。

    そんな中で、ITに関わる身として一番良いと考える投資が「メディア運営」です。ブログやサービス、SNS等の運営から、広告収入を得るというモデルが軸となりますが、自分で運営しているとアクセス数や成約率も積極的に把握するようになりますので、この知見が本業にもプラスになっていくことが一番のメリットです。

    もちろんゼロからブログの記事を書いたりSNSの運用を始めることも良いのですが、それなりの時間と労力を必要とします。そのため、筆者としては「サイトM&A」をお勧めします。「サイトM&A」とはサイト売買のことで、ブログやサービス、SNSのアカウント等を売買するためのプラットフォームです。興味のあるジャンルである程度のアクセス数や売上がある状態で購入してから運営を始めることで、収益にも繋がりますし、運営ノウハウも得ることが出来ます。

    不労所得や投資については、こちらの記事にまとめています。

    まとめ

    • 自分の主な強みを考える
    • 外部への委託を検討する
    • 投資、不労所得を検討する

    「自分の手を動かせなくなったときのためのリスクヘッジ」というお題で本記事を書いていますが、このようなことを意識して考えることが、結果として安定した事業継続に繋がります。

    以上、自分の手を動かせなくなる時のためのリスクヘッジについてでした。

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